ニッセイ基礎研究所の独自調査データを用いて、2019年および2025年時点の男女・年齢層別の平均片道通勤時間を概観し、その基本的な傾向を整理した結果、男性では年齢層が高いほど通勤時間が長くなる一方、女性では40代以降で年齢層が高いほど通勤時間が短くなるという傾向が、両時点において共通してみられることが明らかとなった。
一方で、2019年から2025年にかけては、新型コロナウイルス感染症の流行やテレワークの普及とその後の出社回帰の進展など、通勤行動に影響を与えうる社会的環境が大きく変化している。
この間に、男女・年齢層別の通勤時間の分布がどのように変化したのかを明らかにすることは、近年の通勤行動の変容を理解する上で重要である。
そこで本稿では、ニッセイ基礎研究所が日本居住の被用者(公務員もしくは会社に雇用されている人)を対象に、2019年から2025年まで毎年実施してきたオンライン調査による独自データを用いて、2019年から2025年にかけた男女・年齢層別平均通勤時間の分布の全国的な変化について、その特徴を確認する。