ソフトバンクグループ傘下のPayPay(ペイペイ)は、米国で予定している新規株式公開(IPO)に向けた正式な投資家向け説明会(ロードショー)の開始を遅らせている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

同社は当初、IPOの仮条件を示す目論見書を2日に提出する見通しだったが、市場環境を理由に延期を決めたという。非公開情報であることを理由に関係者は匿名を条件に語った。

ロードショー延期についてはロイター通信が先に報じていた。ソフトバンクGとPayPayの担当者に日本の通常営業時間外にコメントを求めたが、返答は得られていない。

PayPayアプリのアイコン

週末に米国とイスラエルがイランを攻撃し、イランがアラブ首長国連邦(UAE)やカタールなどに報復したことを受け、2日の市場は動揺した。

PayPayは2018年に設立。ソフトバンク・ビジョン・ファンドの出資先、インド決済会社ペイティーエム(Paytm)の協力を得た。大規模なマーケティングや積極的な還元策、全国の加盟店開拓に向けたソフトバンクGの支援を追い風に、事業開始から程なく楽天グループのオンライン決済「楽天ペイ」を利用者数で追い抜いた。昨年12月時点の国内利用者数は7200万人を超えている。

提出資料によると、主幹事はゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェース、みずほフィナンシャルグループ(FG)、モルガン・スタンレー。ティッカーは「PAYP」で、ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットへの上場が見込まれる。

原題:SoftBank’s PayPay Is Said to Delay Start of US IPO Marketing(抜粋)

(4段落目以降に背景などを追加して更新します)

--取材協力:Georgie McKay.

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