(ブルームバーグ):防衛省は19日、北朝鮮が午前6時台に同国東岸付近から複数の弾道ミサイルを発射したと発表した。弾道ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)の外に落下し、付近を航行する航空機や船舶などへの被害報告は確認されていないとしている。
防衛省によると、政府は北朝鮮の弾道ミサイル発射について、地域や国際社会の平和と安全を脅かし、国連安全保障理事会決議に違反するとして北朝鮮に厳重抗議し、強く非難した。

高市早苗首相はX(旧ツイッター)への投稿で、情報収集・分析に全力を挙げ、国民に対して迅速・的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶などの安全確認を徹底すること、不測の事態に備えて万全の態勢をとることを関係省庁に指示したと明らかにした。
日米韓3カ国の外交当局は同日、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて、電話協議を行った。日本の外務省によると、日米韓は地域および国際社会の平和と安全を脅かす挑発行動をやめるよう北朝鮮に求めたほか、引き続き日米韓で緊密に連携することを再確認した。
北朝鮮は8日にも弾道ミサイルを発射しており、日本政府は変則軌道を飛行した可能性があるとしている。国営朝鮮中央通信(KCNA)によると、北朝鮮は6日から8日にかけて電磁兵器システムや炭素繊維爆弾を含む新たな兵器の試験を実施した。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)なら、新型の「火星19」の発射実験を行ったとされる2024年10月31日以来となる。
北朝鮮の国営メディアは2月26日、金正恩朝鮮労働党総書記が5年ぶりに開催された朝鮮労働党大会の演説で、兵器開発計画を提示し、より強力なICBMを製造すると表明した。米国が北朝鮮を核保有国として認めるならば、両国の関係改善もあり得ると述べた。
北朝鮮は近年、ロシアのウクライナ侵攻を支援するなどロシアとの関係を強化しているほか、現在は中国との関係強化も模索している。中国の王毅外相は4月前半に平壌を訪問し、金総書記や崔善姫外相と会談。交流と協力を一層深め、戦略的な意思疎通と相互支援の協力を強化することを確認した。
朝鮮半島情勢を巡っては、韓国の原子力潜水艦建造計画に北朝鮮が反発。金総書記は韓国の動きを「対抗すべき安全保障上の脅威」とみなしているという。
(日米韓の電話協議の内容を追加して更新しました)
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