(ブルームバーグ):イランが中東の米軍基地を標的とする報復攻撃を開始したことで、ペルシャ湾岸諸国が相次いで領空を閉鎖した。
エミレーツ航空は「地域内で複数の空域が閉鎖された」として、ドバイ発着の全便の運航を停止した。カタール民間航空局も同国上空の空域を一時的に閉鎖したと発表。国際航空会社の一つであるカタール航空の運航も事実上停止された。
アラブ首長国連邦(UAE)とクウェートも、イランからのミサイル攻撃を受けて領空を閉鎖した。ドバイなどのハブ空港を含め、湾岸地域向けの便の大半が運航を取りやめており、インドの航空会社も運航を縮小している。
欧州航空安全機関(EASA)は、紛争地域の運航に最大限の警戒を促す通報を発出。航空機は「影響を受ける空域では、いかなる飛行レベルや高度においても運航すべきではない」と指示した。
「現在および今後予想される情勢を踏まえると、影響を受ける空域における民間航空へのリスクは高い」と警告した。
世界有数の航空交通量を誇る中東地域で武力衝突が拡大することで、主要航空会社の運航計画が混乱する恐れがある。中東は東西を結ぶ重要な航空回廊の要衝だ。イスラエルと米国が28日に軍事作戦を開始した後、イラクやオマーン、バーレーンなども領空を閉鎖した。
こうした中、トルコ航空や独ルフトハンザ航空、ブリティッシュ・エアウェイズなど複数の航空会社が同地域向けの便を欠航しており、空域閉鎖を受けて飛行中に引き返す便も出ている。
原題:Gulf Countries Close Airspace After Iran Strikes US Bases (3)(抜粋)
--取材協力:Mihir Mishra、Kate Duffy、Sonja Wind、Khalid Al Ansary.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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