(ブルームバーグ):米オルタナティブ資産運用会社KKRとフューチャー・スタンダードが共同で運営し、ビジネス開発会社(BDC)として上場するプライベートクレジットファンドの株価が急落した。リスク投資に伴う損失などで利益が減少し、配当の引き下げが予想を上回った。
米国の未公開企業向けに直接貸し付けを行う投資ビークル、FS KKRキャピタルの株価は、26日の取引で一時18%下落し、2020年以来の安値を付けた。下げ幅も取引時間中としては20年以降で最も大きい。
AIが資金提供先に及ぼす潜在的影響や信用の質を巡り、プライベートクレジット業界には厳しい監視の目が注がれている。最近数週間は、プライベートクレジットからの資金調達が多いソフトウエア会社の不安が業界を揺るがし、与信の緩さと過剰な企業債務への懸念がさらに深まる事態となった。
FS KKRは昨年10-12月(第4四半期)の配当を1株70セントから48セントに引き下げた。配当金は経営幹部らが事前に示唆していた55セントを下回った。ポートフォリオの約3.4%(約4億4000万ドル=約686億円相当)が昨年末時点でノンアクルーアル(金利収入の計上が見込めない不良債権)に分類され、全体に占める割合が前期の2.9%から増えた。
デンタル・ケア・アライアンス、グレーセント、ライオンブリッジ・テクノロジーズへの貸し付けやアメリベット・パートナーズとアラクリティー・ソリューションズへの投資がノンアクルーアルに新たに分類された。
米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社トーマ・ブラボーが支援する米ソフトウエア会社メダリアへの貸し付け評価額も前四半期の1ドル当たり91セントから約79セントに引き下げた。
原題:FS KKR Private Credit Fund Plunges to 2020 Low as Bad Loans Bite(抜粋)
--取材協力:Brian Chappatta、James Crombie.
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