(ブルームバーグ):これまでに米国と結んだ貿易協定を巡り「駆け引きする」国があれば、そのような国からの輸入関税を引き上げると、トランプ大統領がどう喝した。同氏が導入した各国に対する包括的関税は違法だと最高裁が判断したのを受け、この関税を前提に交渉された貿易協定についても、不確実性が生じている。
トランプ氏は23日、「米国を数年、いや数十年にわたって『食い物』にしてきた国などが、ばかげた最高裁の判断をもって『駆け引き』しようとするなら、はるかに高い関税に直面することになる。こうした国は、最近合意したばかりの協定よりも、悪い取引を突きつけられるだろう。買い手は注意しろ!!!」とソーシャルメディアに投稿した。
このメッセージからは、トランプ政権が貿易相手国と結んだ貿易協定をそのままの形で維持したい意向が透けて見える。米最高裁は20日、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいて関税率を設定する権限が大統領にはないと判断した。
この判断を受け、欧州連合(EU)は23日、トランプ政権と合意した貿易協定の批准手続きを凍結。欧州議会の当局者は、手続きを進める前にトランプ氏の関税措置について明確化を求めたいと説明した。
米国の主要貿易相手国である日本や中国、韓国、英国なども、米国と交渉した上でそれぞれ貿易協定を結んだ。トランプ氏の投稿は具体的にEUを念頭に置いたものなのかホワイトハウスにたずねたが、すぐには返答はなかった。
トランプ氏の投稿は、米国市場に入ってくる製品に対して、一方的に関税を課す計画を譲る意思はないことの表れだ。それでも最高裁判断で、関税を押し通すにしても同氏には制限があることが浮き彫りになった。
トランプ氏は続く投稿で、「自分は大統領だ。議会に関税の承認を求める必要はない」とも主張した。
原題:Trump Vows Higher Tariffs for Nations That ‘Play Games’ on Deals(抜粋)
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