海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の混乱がさらに1カ月続けば、原油価格は1バレル=110ドルまで上昇する可能性があると、シティグループが指摘した。

イラン戦争による影響で海峡がさらに4週間封鎖された場合、世界の原油および石油製品の在庫減少は推計13億バレルに達する可能性があるという。

仮に今週中に停戦延長で合意し、海峡の通航と生産が5月にかけて徐々に再開された場合でも、世界の原油・石油製品在庫は約9億バレル減少する見通しだ。このうち5億バレルは既に失われており、残る4億バレルは増産の遅れや紛争による被害に伴う減少と見込まれている。

一方、ホルムズ海峡の混乱がさらに2カ月続けば、約17億バレルが市場から失われ、価格は1バレル=130ドルに達する可能性があるとシティはみている。

仮に戦争が週内に終結した場合でも、世界の原油および燃料在庫は6月末までに約8年ぶりの水準に落ち込むと同行は予想。紛争後に日量100万バレルの供給超過の水準まで速やかに回復したとしても、在庫の積み増しには2年以上を要する可能性が高いという。

シティは、イランと米国が今週中に暫定合意に達するか、停戦が延長され、より包括的な合意につながるとみている。それでも「交渉が頓挫すれば、より長期化する混乱シナリオに軸足を移す用意がある」と、マックス・レイトン氏率いる同行アナリストはリポートで指摘した。

原題:Citi Sees Oil at $110 If Hormuz Disruption Lasts Another Month(抜粋)

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