原油先物相場は下落した。米軍が中東に展開する中、米国とイランの核交渉が今週後半に見込まれており、投資家は合意成立の可能性を見極めようとしている。

トランプ米大統領は20日、イランに対する限定的な軍事攻撃を検討していると述べた。しかし北海ブレント先物はこの日、ほぼ変わらずで取引を終え、アジア時間週明けの23日には1バレル=71ドルまで下落した。ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)も下げた。

イランのアラグチ外相は22日、CBSの番組で「ウィンウィンの考え方に基づく外交的解決の可能性は十分にあり、解決は手の届くところにあると私はなお考えている」と発言。米国のウィトコフ中東担当特使との会談を見込んでいるとした。会談はジュネーブで開かれる見通し。

カロバール・キャピタルのハリス・クルシド最高投資責任者(CIO)は「市場はニュースには動じないが、供給喪失は無視できない」とした上で、「事態が悪化すればそうなる可能性が高いが、ホルムズ海峡で深刻な妨害が行われたり、イランからの輸出が打撃を受けたりすれば、原油価格は急速に再評価されるだろう」と指摘した。

同氏は「期近と期先の価格差やディーゼルなど石油製品の在庫動向、石油輸出国機構(OPEC)の生産姿勢を注視すべきだ」とし、「石油製品市場の引き締まりや、先物カーブの一段のバックワーデーション(期近高・期先安)が進めば、需給の逼迫(ひっぱく)が現実のものだと分かる」と述べた。

原題:Oil Drops as Traders Weigh Outlook for Iran Nuclear Agreement(抜粋)

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