(ブルームバーグ):ブルガリアで19日に投開票された議会選では、対ロシア制裁とウクライナへの軍事支援に反対してきたラデフ前大統領が勝利を宣言し、長年の政治的膠着(こうちゃく)と汚職に終止符を打つと誓った。
同国での議会選は2021年以降で8回目となる。調査会社アルファ・リサーチの予測によると、ラデフ氏が率いる中道左派「進歩ブルガリア」は定数240議席のうち129議席を獲得し、単独過半数に達する見通しだ。得票率は44%に達し、ボリソフ元首相が率いる中道右派「欧州発展のためのブルガリア市民」(GERB)に30ポイントの差をつける見込みだ。ボリソフ氏は敗北を認めた。

ラデフ氏は予測が発表された後、首都ソフィアで記者団に対し「進歩ブルガリアが明確に勝利した。これは不信に対する希望の勝利だ。恐怖に対する自由の勝利だ。そして最後に、あえて言えば、道徳の勝利だ」と述べた。
国内で人気を集めるラデフ氏は、ボリソフ氏率いるGERB主導の脆弱(ぜいじゃく)な連立政権が崩壊した後、選挙に出馬するため1月に大統領職を辞任。ボリソフ氏ら腐敗したエリートと闘うと公約し、司法の刷新、労働者層の所得引き上げ、ロシアとの関係改善を掲げて、幅広い支持を集めた。
同氏は19日遅くに記者団に対し、欧州連合(EU)は産業の衰退を食い止めるため競争力に焦点を当てる必要があり、そのためには安価なエネルギー供給の確保が不可欠だと主張した。ロシアを明確に念頭に置いた発言だ。
12日にはハンガリーで16年にわたり政権を担ってきたオルバン氏が敗北し、ロシアはEU内で最も重要な支持者を失ったばかりだ。ラデフ氏がEU政策の重点をロシア寄りに転換しようとするかは不透明な一方、EUおよび北大西洋条約機構(NATO)の強化を望むとも述べている。
原題:Bulgarian Russia-Sympathizer Radev Secures Decisive Election Win(抜粋)
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