(ブルームバーグ):英バークレイズのアナリストチームは、人工知能(AI)搭載ロボットや自律型機械の市場が2035年までに1兆ドル(約153兆円)規模に拡大するとの予測をまとめた。現在の市場規模を大幅に上回る成長を見込む。
バークレイズのテーマ別債券リサーチ責任者、ゾルニツァ・トドロバ氏率いるチームは「ロボットの10年」と題した17日付リポートで、技術成熟度の高い自動運転車が先行し、その後にドローンやより複雑な汎用(はんよう)型ヒューマノイド(ヒト型)ロボットが続くと予測。知能や駆動、電池の進化が「AI搭載ロボットを転換点に押し上げ、今後10年間の投資テーマを決定づける」と記した。

ロボティクスなど現実世界で稼働する「フィジカルAI」の発展は、デジタル中心だった従来のAIからのパラダイムシフトを意味する。第1波のAI製品よりも多様で裾野の広い「バリューチェーン」を構築する見通しだ。
中国がヒューマノイドロボットや産業用ロボットの導入で先行する中、バークレイズは今後10年で同分野への関与が期待される上場企業約200社を特定。そのうち約100社は社債発行企業だという。
リポートでは「倉庫や物流、小売業界でロボットシステムの導入が進むと同時に、自動車メーカーも主要な参加者として台頭する」と強調。メルセデス・ベンツ・グループによるエヌビディアのツール基盤「オムニバース」活用やテスラによるロボット事業への注力を挙げた。

フィジカルAIへの移行はすでに始まっており、アマゾン・ドット・コムやウォルマートなどの大規模物流・小売事業で具体化している。アマゾンでは現在、物流ネットワーク内で100万台超のロボットが稼働しているが、バークレイズは「長期的な潜在能力のごく一部に過ぎない可能性が高い」と指摘している。
原題:‘Decade of the Robot’ Fuels Trillion-Dollar Hopes, Barclays Says(抜粋)
--取材協力:Joel Leon.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.