(ブルームバーグ):イランのアラグチ外相は16日、米国との2回目の核協議を前に、スイス・ジュネーブで国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と会談した。
イラン国営テレビによると、アラグチ氏はグロッシ事務局長との会談で、米国のウィトコフ和平交渉担当特使と17日に行う間接協議で提示する案について意見を交わした。
ルビオ米国務長官は記者団に対し、イランと米国が長年にわたる緊張と敵対関係を乗り越え、最終的に合意がまとまることを期待していると述べた。
「イランとの実質的な合意はこれまで非常に困難だった。神学的な判断を下す急進的な聖職者を相手にしており、地政学的な判断ではないからだ。しかし、どうなるか見てみよう。うまくいくことを望んでいる。われわれは皆、うまくいくことを願っている」とルビオ長官は語った。
「間接的に」関与
トランプ米大統領は、制裁緩和と引き換えにイランの核計画を制限する合意に応じない場合、同国を攻撃すると警告している。最近の大規模抗議デモ後の弾圧を受け、イラン近海に艦船や戦闘機を展開している。
トランプ氏は16日夜、イランは合意に前向きだとの見方を示し、自身は交渉に「間接的に」関与すると述べた。
「彼らはディールを望んでいると思う。合意しない場合の結果を望んではいないはずだ」と大統領専用機内で記者団に語った。
石油資源が豊富なペルシャ湾で緊張が高まる中、イラン革命防衛隊は16日、ホルムズ海峡周辺で演習を実施したと、タスニム通信が報じた。演習では戦略的航路の高度な統制が含まれ、安全保障上の潜在的な脅威に対する「迅速かつ決定的、包括的な対応」に重点が置かれた。
トランプ氏の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は17日にウィトコフ氏と共に米代表団を率いる見通しだ。
イラン側は初回の協議について良いスタートだったと述べ、交渉は核問題に限定されたと説明。これは同国が強く求めてきた条件だ。だが、米国とイスラエルはイランのミサイル計画や地域の民兵組織への支援も協議で扱うべきだと主張している。
イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領と先週会談した際、イランが濃縮核物質や核濃縮能力を保有すべきではないとの条件を提案したと明らかにした。
トランプ氏はイランの核開発の取り組みを後退させる合意に達しなければ、極めて深刻な状況に直面するとイランに圧力をかけていると語り、交渉は最大1カ月続く可能性があるとの認識を示している。
原題:Iran Meets UN Nuclear Chief Before Next Round of US Talks (1)(抜粋)
--取材協力:Jonathan Tirone、Eric Martin.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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