ヘッジファンドによるアジアの新興国・先進国市場での買い越しが先週、ゴールドマン・サックス・グループのプライムサービス部門トレーディングデスクが2016年にデータ追跡を始めて以来、10年ぶりの規模となった。人工知能(AI)インフラ関連企業への楽観が域内の相場を押し上げている。

トレーディングデスクによると、ヘッジファンドは先週、世界株を3週間ぶりに買い越した。資金は主要市場すべてに振り向けられたが、とりわけアジアが際立った。新興国市場は、上昇基調にあった銘柄からの資金移動や米ドル安への反応もあり、引き続き相対的に堅調となっている。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスは年初来で11%上昇している。韓国総合株価指数(KOSPI)はサムスン電子やSKハイニックスといった大手製造業銘柄に支えられ、30%超上昇した。これに対し、米S&P500種株価指数は前週末の終値時点で0.1%下落している。

ゴールドマンのトレーディングデスクは顧客向けノートで、先週のアジア市場ではロング(買い持ち)の新規構築が取引の大半を占め、ショートカバー(売り持ちの解消)を8.4対1の比率で上回ったと指摘した。

ゴールドマンのプライムサービス部門

世界の業種別では、情報技術、資本財、生活必需品、素材の買いが他の分野での売りを上回ったという。一方、一般消費財、コミュニケーションサービス、金融は最も大きく売られた。

またトレーディングデスクは、ヘッジファンドが米不動産セクターを3週連続で売り越し、そのペースは22年9月以来の速さだったと付け加えた。ロングとショートの双方の売りが主因だという。専門特化型の不動産投資信託(REIT)、不動産管理・開発、産業用REITでの売りが、ホテル・リゾートREITやヘルスケアREITでの比較的小幅な買いを上回ったと分析した。

原題:Hedge Funds Buy Most Asian Stocks in a Decade, Goldman Says(抜粋)

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