中国の王毅外相は14日、第2次世界大戦中に日本が他国を侵略した歴史を引き合いに、軍国主義に回帰しないよう高市早苗首相に警告を発した。台湾を支持する同氏の姿勢はアジアにとって「非常に危険な展開」だとも非難した。

王外相はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議で登壇。前日の小泉進次郎防衛相による日中対話の呼びかけを受け入れず、現在の緊張関係を緩めない姿勢を示した。

「日本が自らの過ちを悔い改めなければ、歴史は繰り返されるだけだ」と王氏はけん制。「かつて歩んだ道の先には行き止まりが待っている。再びギャンブルに出ようとするのなら、損失はより早く訪れ、その影響も一層壊滅的なものになる」と警告した。

有事の際に日本が台湾を支援する可能性を高市首相が昨年11月に示唆して以降、日中間では敵対的な雰囲気が強まる一方だ。高市首相の自民党が先週の選挙で歴史的圧勝を収めた背景には、日本が戦後の平和主義から転換し軍備を進めるべきだとする同氏の姿勢があった。

王氏は高市氏を名指しで批判し、台湾に関する同氏の発言は「中国の領土主権を直接侵害し、台湾が中国に返還されたという事実そのものを否定するものだ」と述べた。

王氏は高市氏の発言が「日本の対中コミットメントに完全に違反している」と質疑応答で述べ、「中国がこの挑発を受け入れる可能性があるだろうか。あり得ない」と続けた。

ナチス時代の犯罪に対してドイツが行った「清算」と、戦時の過去や「英霊」をまつる神社に対する日本の対応を、王氏は対比して説明。日本には「台湾への侵略と植民地支配への野心が残っており、いまだに軍国主義の亡霊に取りつかれている」と述べた。

「日本国民が極右の過激派にだまされ、引きずられるようなことがあってはならない」と王氏は述べた。

原題:China’s Wang Warns Takaichi Over Japan’s ‘Ghosts of Militarism’(抜粋)

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