(ブルームバーグ):中国の金の小売り一大拠点である深圳の当局は、貴金属への投機熱の高まりを背景にトラブルが相次いだことを受け、違法行為の取り締まり強化を打ち出した。
深圳の複数の当局は13日、共同声明を発表し、「違法な金取引活動」の停止を呼びかけた。個人投資家にレバレッジを提供するアプリの運営や、地金の販売を宣伝するオンラインのライブ配信、上海黄金交易所の会員を装う行為などが含まれるという。
中国では個人投資家からコモディティー市場に参入する大手株式ファンドまで熱狂的な買いが広がり、1月に金と銀を過去最高値に押し上げた。その後、月末には歴史的な急落に見舞われたものの、個人需要は引き続き堅調だとトレーダーらは指摘する。
中国の金上場投資信託(ETF)への記録的な資金流入や、国内唯一の銀に特化したファンドへの過熱した需要と並び、取引の多くは深圳の水貝(Shuibei)宝飾街に集中している。同地区はかつて漁村だったが、現在は中国の金市場の中心地となっている。
「金価格は急騰する」や「金を買って大金を稼ぐ」といった表現は今後厳格に禁じられると深圳当局は説明。また、純金やその他の貴金属に見せかけるために素材を偽装・混入する行為も禁止対象になるという。
貴金属を巡る小口投資家の熱狂は、すでに同市で混乱を招いている。人気オンラインプラットフォームを通じて金を購入した顧客が出金できなくなり、抗議活動に発展、警察ともみ合いになるケースもあった。
原題:Chinese Gold Frenzy Leads to Retail Hub Crackdown After Scandals(抜粋)
--取材協力:Julian Luk、Yihui Xie.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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