(ブルームバーグ):テレビ通販大手の米QVCグループは、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)プロセスの一環として実施される可能性がある任意の債務再編合意に向け、債権者と交渉を進めている。同社は視聴者数の減少と多額の債務負担への対応を迫られている。
事情に詳しい複数の関係者によると、QVCと債権者側は複雑なバランスシートと重い債務負担の解消を目的に、非公開で協議を重ねている。条件はまだ確定しておらず、破産申請について最終決定も下されていないという。非公開情報だとして関係者は匿名を求めた。
QVCの担当者にコメント求めたが、返答がなかった。同社株は10日、前日比66%安の3.74ドルで取引を終了。上場以降で最大の下落率となった。
QVCは顧客基盤の縮小などの課題に直面しており、昨年終盤時点では、債務問題に対処しなければ継続企業として存続できるかどうかが問われる状況にあった。
規制当局への届け出によると、テレビチャンネルのQVCやHSNを傘下に持つ同社のグループ債務残高は昨年9月30日時点で66億ドル(約1兆円)。これには10月に満期を迎える信用枠が含まれ、そのうち29億ドルが実行済みだ。
事情に詳しい別の関係者によれば、QVCは税務上の問題にも対応する必要がある。
デービッド・ローリンソン最高経営責任者(CEO)は昨年11月の決算説明会で、テレビ視聴者数の減少が事業を圧迫していると発言。また、中国からの商品の比率を引き下げる取り組みを進めており、関税率の変更やその影響を注視していると述べた。
「課題が続く中、当社を成長に戻すのは引き続き困難だ」とローリンソンCEOは語った。
原題:QVC Is in Creditor Talks to Restructure Debt in Bankruptcy (1)(抜粋)
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