字節跳動(バイトダンス)やテンセント・ホールディングス(騰訊)などの中国テック大手は、ライブ配信や電子商取引、人工知能(AI)といった分野でグローバル展開を加速させており、中国のデジタルサービス輸出収入の急増につながっている。

国家外為管理局(SAFE)のデータによると、通信事業からクラウドコンピューティングまで幅広い事業を含むデジタルサービスの2025年の貿易黒字は2倍余りに膨らみ、過去最高の330億ドル(約5兆1290億円)に達した。国際収支統計を基にブルームバーグが算出したところでは、AIを含む通信・コンピューター・情報サービス分野の黒字は昨年30%近く拡大した。

世界第2位の経済大国である中国国内の競争激化や需要低迷が収益性を圧迫する中、海外に成長を求める動きが一段と強まっていることを浮き彫りにしている。

 

東南アジアで電子商取引を手がけるラザダを傘下に抱えるアリババグループや「TikTok」を運営するバイトダンス、ソーシャルメディアの「微信(ウィーチャット)」などを展開するテンセントは、中国のデジタル輸出の大部分を占める。米国による高性能半導体の輸出規制を受け、中国のAI開発企業はより高度な技術へのアクセスをより容易にするため、海外でデータセンター建設を進めている。

アリババなどは主に中国企業の国際事業を支える大規模なコンピューティングプラットフォームを運営している。テンセントのクラウド拠点は、シリコンバレーからリヤド、シンガポールまで幅広くカバーし、ビデオ会議やゲームなどのサービスを支えている。TikTokは南米への初進出として380億ドル規模のAI関連データセンターをブラジルに建設している。この数年間で米欧や東南アジアで段階的に事業を拡大してきた。

中国の電気自動車(EV)や再生可能エネルギー、製造業各社の海外進出が進むにつれ、海外でのデジタルサービス需要もさらに高まっている。こうした企業は国外でのデータ処理・保存を必要とするため、国有通信会社や華為技術(ファーウェイ)、アリババ、テンセントといったクラウド事業者にとって需要拡大につながっている。

 

ソフトウエアとデータは中国にとって強みの一つだ。国際通貨基金(IMF)の分類によると、データ通信やクラウドコンピューティング、ソフトウエア開発などの越境取引を含む「通信・コンピューター・情報サービス」で、中国は世界4位の供給国となっている。同分野では巨大なIT業務委託業界を抱えるインドが首位だ。

原題:China Digital Exports Surge As Alibaba, Tencent Lead Global Push(抜粋)

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