(ブルームバーグ):グーグルの親会社アルファベットは、ポンド建て、スイス・フラン建ての社債を初めて発行する。発行される中には、めったに見かけない100年債も含まれる。同社が9日発行したドル建て社債に対する需要は、極めて旺盛だった。
事情に詳しい関係者によれば、ポンド建て、フラン建てともそれぞれ5本立て。ポンド建てでは、テクノロジー企業としては1990年代後半のITブーム時代以来となる100年債の発行も予定されている。関係者は匿名を条件に語った。
100年債のほか、ポンド建てで発行が予定される社債は期間3年から32年にわたる。フラン建ては3年、6年、10年、15年、25年物。関係者によれば、両通貨建てとも10日中に発行条件が決定される見込みだという。
トゥエンティフォー・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジャック・デーリー氏は「この供給を欧州市場は吸収できるだろう」と述べ、ポンド建て債には「大きな需要が見込まれる。この規模の発行では、指数に占める比率が高くなることも需要を後押しする」と指摘した。
アルファベットは9日、ドル建て社債を7本立てで発行し、当初想定の150億ドル(約2兆3300億円)を上回る200億ドルを調達した。この起債に対する注文はピーク時で1000億ドルを超え、社債として過去最高水準の需要を集めた。
この盛況が、ポンド、フラン建て社債にも波及しそうだ。ドル建て債は7本全て流通市場で値上がりしており、「これらの銘柄に対する需要が非常に強いことを示している」とデーリー氏は語った。
ポンド建て社債でこれまで過去最大の起債は、英公益企業ナショナル・グリッドが2016年に4本立てで調達した30億ポンド(約6360億円)。フラン建てでは、22年にスイスの製薬会社ロシュ・ホールディングが調達した30億フラン(約6080億円)が最高だった。
アルファベットは人工知能(AI)に関連する野心的なプロジェクトの実現に向け、今年の設備投資を前年から倍増の最大1850億ドルとする計画を打ち出している。
メタ・プラットフォームズやマイクロソフトなど他の大手テクノロジー企業も同様に今年、巨額の投資を発表済みだ。モルガン・スタンレーは、大規模なクラウドサービスを世界的に提供するハイパースケーラーと呼ばれる企業の借り入れが今年4000億ドルに達し、前年の1650億ドルから大きく膨らむと予想する。
原題:Alphabet Taps Sterling, Swiss Franc Markets in Mega Debt Deal(抜粋)
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