公的年金資金の活用

政府が活用可能な資産は、外為特会のほか、日銀の保有株式(ETF)と年金資金(GPIF)がある。次に、年金資金はどうだろうか。

すでにあるGPIFの資産の一部を新しく設立する国家ファンドに移管するアイデアである。

GPIFの総資産が劇的に増えているのは事実だ。

2025年9月末の運用資産残高は277.6兆円で、前年比11.8%の伸び、実額では+29.4兆円も増えている。

2024年9月末では前年比13.2%で実額では+23.5兆円になる。

これをすぐに国民に還元すれば、物価高対策以上の減税ができそうに感じられる。

しかし、国民の財産である年金資産を勝手に政治利用するのはよくない。

GPIFのHPにある「よくあるご質問」では「Q.年金積立金の運用収益が積み上がっているのならば、私がもらう年金は増えますか?」に対して、「年金積立金の運用収益や元本は、概ね100年の年金の財政計画の中で、将来世代の年金給付を支えるために使われます」と記してある。

仮に、この含み益を国家ファンドに移管するのならば、5年に一度の財政検証で長期の収支計算をし直して、いくらくらいの規模を移管できるのかを検討する必要がある。