景気の低迷が叫ばれながらも経済成長を維持した中国。これを支えたのが「心の充実」にお金を使う消費スタイルといわれ、象徴となったのが、日本でも大人気となったあのキャラクターです。
北京市内にあるネコと触れ合える店。数年前からこうした店が人気となっていて、市内におよそ120店舗あるといいます。店を訪れる客は多い時で1日50人以上。彼らが求めるのは「癒し」です。
店のオーナー
「不安やストレスが増すほど、動物と過ごしたいという需要が高まります」
中国では今、「癒し」や「心の充実」といった感情にお金を支払う消費スタイルが広がっています。
その象徴とされているのが、日本でも大人気となったあのキャラクターです。
記者
「ラブブが登場しました。みんな一斉にカメラを構えています」
北京市内にあるテーマパーク。「ラブブ」をはじめとするキャラクターを扱う中国企業「POPMART」が運営する施設です。キャラクターと写真を撮ったり、グッズを買ったりするために連日多くの人が訪れています。
大連市から来た来園者
「大連から来たんだ。ちょうど子どもが休みで、飛行機で」
「ラブブは歯が9本で、ふわふわの肌触りが気持ちいい」
テーマパーク内のグッズ売り場では、1つ1万円以上する大きなラブブのぬいぐるみが飛ぶように売れていました。
1000キロ以上離れた西安市からはるばる来たこちらの女性は、自宅にキャラクター専用のショーケースまで用意したといいます。
西安市から来た来園者
「新商品が出たら全部買っちゃうの。好きなキャラのシリーズは全部持っている」
経済が成熟し、“モノ”に満たされるようになった中国ですが、最新の調査では、若者のおよそ9割が「感情的な価値を重視している」と回答。感情を満たすためのひと月の平均支出額は日本円でおよそ2万1000円に上るということです。
中国はプラス5.0%のGDP成長率を維持していて、こうした消費が経済を下支えしているといいます。
しかし、そんな大人気のラブブにも、最近、異変が起きています。
記者
「中国の転売アプリです。去年6月、1万3000円ほどで売られていたラブブのぬいぐるみですが、今は85元。およそ2000円まで値下がりしています」
以前は人気の過熱から投機対象として取引されていたラブブですが、去年の夏ごろから価格が下落。商品の供給量が増えたことなどが原因とみられ、POPMARTの株価も先月には最高値から40%ほど下落しました。
そうした中、POPMARTがラブブの次を担う存在として売り出し始めたのが「Twinkle Twinkle」。キャッチコピーは「人生の困難も笑顔で乗り越える」。感情に訴えかけるようなキャラクター作りです。
景気の先行きに依然、不透明感が漂う中国。2026年も頼りにするのは、移ろいやすい人々の「感情」なのかもしれません。
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