(ブルームバーグ):ビットコインを中心に暗号資産(仮想通貨)の売りが加速し、暗号資産市場の時価総額は1週間足らずで5000億ドル(約78兆1000億円)近く吹き飛んだ。
コインゲッコーのデータによれば、暗号資産市場の時価総額は1月29日以降、4676億ドル減少した。ビットコインは3日、トランプ氏が2024年11月の米大統領選で勝利して以降の最安値まで下落した。
ビットコインは、米国時間3日に15カ月ぶり安値の7万2877ドルまで下げた後、アジア時間4日に若干持ち直し、シンガポール時間午前10時(日本時間同11時)時点で7万6200ドルで推移している。年初来では13%下げており、昨年10月6日に付けた12万6000ドル超の高値を39%下回っている。
BTCマーケッツのアナリスト、レイチェル・ルーカス氏は「アジア時間午前の取引行動は慎重かつ防御的だ。依然としてリスク回避姿勢が強いが、レバレッジ清算による売りのペースは米国引け時と比べて鈍っている」と述べる一方で、「ビットコインが7万3000ドルを割り込んだことで、市場心理は極度の恐怖の領域に入った」とも指摘した。
この1週間は金や銀も大きく変動するなど、世界市場全体が不安定化していた。貴金属は直近の下落後、3日に買いが入ったが、暗号資産は下支えを得られなかった。米国とイランの緊張の高まりを背景に投資家が安全資産を求めたことで、ビットコインと米国株は下落した。
著名投資家のマイケル・バーリ氏は今週、ビットコインについて、純粋な投機資産であることが露呈し、貴金属のようなヘッジ手段としての地位を確立できていないとの見方を示した。
暗号資産投資会社ギャラクシー・デジタルの創業者で最高経営責任者(CEO)のマイケル・ノボグラーツ氏は決算説明会で、歴史的にビットコインは何があっても保有し続けるべきだという宗教的とも言うべき強い信念が存在していたが、こうした信念が揺らぎ、売りが出始めたと語った。
原題:Bitcoin-Led Crypto Rout Erases Nearly Half a Trillion in a Week(抜粋)
--取材協力:Suvashree Ghosh、Matt Haldane.
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.