(ブルームバーグ):米モルガン・スタンレーによれば、ケビン・ウォーシュ氏が率いる米連邦準備制度理事会(FRB)は、公への情報発信が減少し、その結果、米国債市場のボラティリティーが高まる可能性がある。
トランプ米大統領から次期FRB議長として指名を受けたウォーシュ氏は2006年から2011年までFRB理事を務めており、モルガン・スタンレーが当時の連邦公開市場委員会(FOMC)の記録を分析したところ、同氏は投資家が経済成長やインフレ、金融政策について自らの見解を確立することを望んでいたことが分かった。
モルガン・スタンレーのストラテジストであるマーティン・トビアス、マシュー・ホーンバック両氏は、1月30日付のリポートで、「ウォーシュ氏は市場がFRBの見方に縛られることを好まなかった」と指摘。そのうえで、「自身の考えと市場の見方が食い違った場合でも、必ずしも市場の見方を後押しするとは限らない」と述べている。
この1年、経済成長や労働市場、インフレの変化を背景に米国債利回りが上下しても市場の値動きは落ち着いていた。これは、FRBの金融政策の方向性が安定すると見込まれ、その見通しが市場に明確に伝えられてきたことが主な要因だ。
ウォーシュ氏の指名以降、市場参加者の関心は主に、同氏がFRBのバランスシートや政策金利の水準をどう考えているかに向けられてきた。ホーンバック、トビアス両氏は、ウォーシュ氏が「より小規模なバランスシート」を支持する点について、短期債よりも長期債の利回りが上昇する、いわゆるイールドカーブのスティープ化を招く可能性があるとみている。
ただ、ウォーシュ氏の下でFRBの情報発信のあり方が変わり、投資家の不確実性が高まり得る点も重要だとみている。具体的には、特にFOMC会合前のFRB当局者とメディアとの接触が減ることや、ドットプロット予測や経済見通しの要約が廃止される可能性が挙げられる。
両氏は「金融政策をめぐるサプライズが増える可能性があり、将来の政策軌道について投資家の間でコンセンサスが弱まれば、市場で観測されるボラティリティーは上昇するだろう」と述べた。
原題:Morgan Stanley Sees Greater Treasury Volatility Under Warsh Fed
(抜粋)
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