2日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで155円台前半に下落。高市早苗首相の円安を巡る発言やトランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にウォーシュ元FRB理事を指名したことで、円売り・ドル買いが強まった。

SBI FXトレードの上田真理人取締役はドル・円について「高市首相の円安の運用を巡る発言やウォーシュ氏指名が効いている」と指摘。ただ「介入警戒もあり、155円台からは上値が重くなる」と述べた。

高市首相は円安による輸出産業や外国為替資金特別会計(外為特会)の運用への好影響に言及した。野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは2日付のリポートで、首相は円安メリットを強調したわけではなく、供給力強化のための投資の必要性を述べたと軌道修正したが、「目先は高市政権は円安容認との思惑が強まる可能性があろう」と指摘した。

円は主要10通貨に対してほぼ全面安となっており、対ドルでは日米レートチェック観測が浮上した1月23日以降の上昇分の約半分を解消している。

財務省が1月30日に公表した2025年12月29日から26年1月28日までの為替介入額はゼロだった。1月下旬に3度にわたって円相場が急騰する場面があったが、政府・日本銀行は円買いの「実弾」を投入することなく円安の進行を食い止めた形だ。

債券

債券相場は下落が予想される。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鶴田啓介シニア債券ストラテジストは「円安進行や衆院選の中盤情勢調査で自民党優位が示され、高市トレードが意識されやすい」と指摘。さらに「あすの10年債、5日の30年債入札も警戒され、売り材料が目立つ」と言う。

先物夜間取引で中心限月3月物は1月30日の日中取引終値比2銭高の131円63銭で終えた。鶴田氏の新発10年債利回りの予想レンジは2.235-2.265%(30日は2.245%で終了)、先物3月物は131円40銭-131円70銭。米10年国債利回りはほぼ横ばいの4.24%程度で取引を終えた。

日銀は2日、金融政策決定会合の主な意見(1月22、23日分)を発表する。三菱モルガンの鶴田氏は「タカ派的なサプライズが多かった会合なので、高田創審議委員を中心に政策委員の金融政策パスなどが注目される」と述べた。

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