米国が軍事攻撃に踏み切るとの観測が強まる中、イラン軍幹部はイスラエルを攻撃する用意があると改めてけん制した。

国営イラン通信(IRNA)によると、イラン軍のハタミ少将は1月31日、「敵が過ちを犯せば、疑いなく自らの安全、地域の安全、そしてシオニスト政権の安全を危険にさらすことになる」と主張。地域全体で敵対的な動きを厳重に監視しているとした上で、「われわれは引き金に指をかけている」と述べた。

トランプ米大統領は前日、イランで起きている抗議デモの弾圧に関与したとみられる人物を対象に新たな制裁を発表。核交渉に応じるよう迫り、イランに対する圧力を強めていた。またイランに向かっている海軍の艦隊は、ベネズエラのマドゥロ大統領拘束作戦に向けて派遣した際の規模を上回るとも語った。

こうした中、イラン当局は米国の攻撃に備えた準備を進めている。首都テヘランの市長は、地下駐車場を避難所に転用する作業を進めていると明らかにした。一方、メフル通信は、米軍侵攻による「想定される犠牲者の一時埋葬」のため、テヘランの主要墓地近くで5000基の墓を備えた埋葬地が用意されたと報じた。

2月1日に海軍の軍事演習が予定されているイラン南部のホルムズ海峡周辺の都市では、複数の爆発があったと報じられた。米国は演習期間中に緊張を「エスカレートさせる行動」を取らないようイランに警告している。

国営テレビによると、ホルムズ海峡近くの港湾都市バンダルアバスでは、8階建ての住宅で爆発があり、少なくとも1人が死亡、10人以上が負傷した。南西部アフワズでは家庭用ガスの爆発により5人が死亡したと当局が明らかにした。

当局はこれらを治安上の事案とは位置付けておらず、相互の関連についても言及していないが、昨年6月に米国がイランの核施設3か所を空爆して以降、イラン国内でいかに緊張が高まっているかを浮き彫りにしている。

原題:Iran Renews Threat to Strike Israel as US Attack Fears Grow (1)(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.