(ブルームバーグ):高市早苗首相は1月31日、英国のスターマー首相と会談し、安全保障や産業、技術などの分野で両国の協力をさらなる高みに引き上げることで一致したと明らかにした。スターマー氏による訪日は今回が初めて。
外務省によると、イタリアを含めた3カ国で進めている次期戦闘機の共同開発の加速で合意したほか、外務・防衛の閣僚協議「2プラス2」の年内開催することを申し合わせた。またサイバー安全保障に関する両国の協力関係を「戦略的サイバー・パートナーシップ」に格上げして強化する。
高市氏は会談の冒頭、「欧州大西洋とインド太平洋の安全保障の不可分だ。日英の協力は不可分性を象徴している」と述べた。
スターマー氏は国際情勢が日常生活にますます直接的な影響を与えているとの認識を示した上で、「日英は強靱(きょうじん)性や能力、同盟を深化させ、より大きな力と影響力を持って共に対応しなければならない」と発言。高市氏と「この認識を共有している」と強調した。
スターマー氏は訪日に先立ち、英首相として中国を8年ぶりに訪問。冷え込んでいた英中関係の改善に向けて、習近平国家主席と会談した。レアアースの採掘・精製などで高いシェアを持つ中国は輸出規制を段階的に強化しており、今回の会談では、重要鉱物を含むサプライチェーン強靱化に向けた同志国の連携で日英が一致した。
スターマー氏は、両国は自由で予測可能な貿易体制を維持するという明確な利益を共有していると指摘。そのために「両国が必要とする安定性と予測可能性を提供する制度を支えるため、共に取り組んでいく」と述べた。また、高市氏を英首相公式別荘「チェッカーズ」に招待したことも明らかにした。
会談ではこのほか、宇宙協議の立ち上げや、洋上風力および原子力などエネルギー・脱炭素化分野での連携強化などで一致。法の支配に基づく国際秩序の重要性について認識を共有し、国際社会における協力を一層強化していくことも確認した。
原題:Starmer Affirms UK-Japan Partnership After Mending China Ties(抜粋)
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