米国の投資適格社債の発行額が、2000億ドル(約30兆8000億円)の大台を突破し、1月の記録を塗り替えた。月間ベースで2000億ドルを上回ったのは、過去6回だけだ。社債プレミアム(国債に対する上乗せ利回り)縮小の機会を捉え、世界的に起債が急増している。

米国のハイグレード債について、シンジケートデスクは1月の発行額を少なくとも2000億ドルと想定し、 2026年の記録的スタートに備え年明けを迎えた。ブルームバーグ・ニュースの集計データによれば、今月の発行額は29日時点で2084億ドルと25年9月を上回り、月間でトップ5に入った。

 

投資適格債のスプレッド(プレミアム)は1998年以来で最もタイトだ。22年に社債の借り入れコストが急上昇した後、過去3年はスプレッドが前年より毎年縮小している。1990年代初め以降見られなかった現象だ。

金融セクターが1月の社債発行を主導した。ブルームバーグの集計データによると、米国以外の金融機関とウォール街上位6行、地銀を合わせて今月の高格付け債発行全体の約60%を占めた。ゴールドマン・サックス・グループは、ウォール街の銀行の投資適格債としては過去最大規模の160億ドル相当を起債した。

1月は記録的ペースで幕を開け、その後もほとんど減速せず、24年1月の月間記録(8420億ドル)を更新した。

起債の活況は当面続くと見込まれる。ディーラーの初期の予測では、2月の米国の投資適格債発行額は1850億-1900億ドルと見込まれ、予想通りなら昨年比2桁の伸びとなる。2月の発行額は24年が過去最も多い1980億ドルだった。

原題:US High-Grade Bond Sales Top $200 Billion in Record Yearly Start(抜粋)

--取材協力:Brian W Smith.

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