世界で歴史的な高騰が続く金。比較的物価が安いはずの人気の観光地タイに“異変”が起きています。
記者
「バンコクのゴールドショップでは、お店に入りきらないほど、たくさんの人で行列ができています」
首都バンコクで金製品などの販売・買い取りを行う店には、世界的な金価格の高騰を受け、市民が殺到しています。
客
「今は(金が)一番安全だと思います。(こんな状況は)見たことがない。市場はとても活発になっています」
アメリカの金融政策の影響や、地政学リスクによる「ドル離れ」が高騰の背景にあるとされ、日本国内の小売価格は1グラムあたり初めて3万円を突破。タイでもきのう、過去最高額となりました。
タイ金取引業者協会 ジッティ会長
「金の高騰は異常です。トランプ政権が続く限り、価格はさらに上昇するかもしれません」
高まる金への投資需要。こうしたなか、タイ通貨のバーツ建てで行われる活発な金取引に連動した“バーツ高”が問題になっています。
対円のレートは一時、1バーツ=5円台に。2020年から、およそ1.5倍上昇しました。
タイといえば何と言っても「物価の安さ」が魅力でしたが…
記者
「今のレートでいうと、タイを代表するトムヤムクンは1200円、そして、ガパオライスは650円。これ全部で3000円もするんです。ちょっと安いとは言えないかなという感じです」
タイを訪れた日本人観光客は…
日本人観光客
「1バーツ=5円超えるんだ、みたいな感じで。やっぱり思っていたよりも出費が結構痛いです」
「(レートがさらに)上がったら、ちょっと旅行を考える。また来られるかな、ちょっと恐ろしいなって」
観光業への影響は深刻で、タイ政府によると、バーツ高などでタイの去年の外国人観光客数は前の年に比べて7%減少しました。
第一生命経済研究所(経済調査部)主席エコノミスト 西濵徹 氏
「観光客の流入が抑制されてしまうと、今のタイ経済が力強さを欠くなかで余計に厳しい状態に陥る」
タイの中央銀行はバーツ高の抑制策を強化する方針ですが、タイへの旅行はしばらく厳しい時期が続きそうです。
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