米国で料理宅配サービスを展開するグラブハブは、50ドル(約7700円)を超える全てのレストラン注文の配達・サービス料を無料にする。ドアダッシュやウーバー・テクノロジーズといった競合から顧客を呼び込むため、同社が打ち出した最新の施策だ。

グラブハブによると、無料化は1月29日から一部の利用者を対象に段階的に導入し、2月2日に本格始動する。これまでは、有料登録会員限定で、一定条件の注文の配達が無料とされ、サービス料が割り引きされていた。

グラブハブのハワード・ミグダル最高経営責任者(CEO)はインタビューで、新規顧客の獲得や注文単価引き上げに加え、利用者が年間で数億ドル負担している手数料(配達・サービス料)を無くすのが目的だと説明。配達アプリでは50ドルを超える注文にかかる平均手数料は約13ドルに達しており、グラブハブの利用者の81%が料理の注文をカートに入れた後、手数料が高過ぎるため実際の注文を断念した経験があると述べた。

「率直に言って、消費者の立場では、物を運ぶだけでこれほど高額な手数料を払うことに、割に合わないと感じる」とミグダル氏は述べた。

グラブハブは、昨年初めに非公開企業のワンダー・グループに買収された後、顧客を取り戻すための一連の施策を進めてきた。ブルームバーグ・セカンド・メジャーの販売データによると、米国市場でのグラブハブのシェアは、2023年の10%から25年12月には約4%に低下した。一方、シェア首位のドアダッシュは同期間に約5ポイント伸ばし、71%となった。

ミグダル氏は、50ドル超の注文で手数料を無料にする決定は、短期的な利益よりも長期的な顧客ロイヤルティーを重視したものだと説明。利用者の手数料負担が減ることで、メイン料理の1品追加や、デザート・前菜の注文、配達員へのチップ増額を期待しているという。

グラブハブは、最大市場であるニューヨーク市では先駆的ブランドのシームレスを復活させたほか、インスタカートと提携して食料品・日用品配達の選択肢も広げた。ただ、今回の手数料無料はシームレスでの取引や、非会員による食料品の大型注文には適用されない。

原題:Grubhub to Remove Fees on Restaurant Orders Over $50 (1)(抜粋)

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