今年のベースメタル相場の上昇は、価格急騰と強気な投資家心理が、特に中国で製造業の需要が軟化している現実に相反することで、逆風に直面する。ゴールドマン・サックス・グループがこのような見通しを示した。

株式調査共同責任者のトリナ・チェン氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「現場の生産者は、次第にネガティブに反応し始めている」とし、「需要の後退が見られる」と述べた。

銅やアルミニウムなどの金属は、2026年年初から上昇基調を強めている。供給逼迫(ひっぱく)、米ドル安、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを見込んで、世界の投資家が工業用コモディティーに資金を投じている。一方で、より慎重なアナリストは中国での活動鈍化を指摘している。

チェン氏によると、ゴールドマンが直近に実施した銅市場の調査では、家電から金物まで幅広い産業の買い手が引き下がった結果、加工業者の受注残が10-30%減少した。

同氏は中国の銅消費の柱でもある電力ネットワーク向け需要に言及し「送電網向けの受注ですら減速している」と述べた。

ロンドン金属取引所(LME)で取引される主要6金属をまとめたLMEX指数は、年初来で約7%上昇し、2022年に記録した過去最高値に迫っている。

LMEの銅先物の指標価格は今月付けた最高値を若干下回る1トン当たり1万3185ドルに上昇した。アルミニウムはロンドンで3年ぶりの高値を付け、上海では過去最高値となった。

チェン氏は「価格が足元の水準にあるのは、ファンダメンタルズの支えに加え、資金フローおよびマクロ環境があるためだ」が、「価格が急騰した後の段階で、ファンダメンタルズとマクロ環境がもはや互いを支え合わなくなる局面に差し掛かっている」と述べた。

原題:Goldman Warns Metal Rally at Risk as Users ‘Respond Negatively’(抜粋)

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