米アメリカン航空グループは27日、10-12月(第4四半期)決算と合わせて2026年の見通しを示し、好調な1年に向けた体制が整っていると強調した。ただし、まずは米国の主要ハブ空港で数千便が欠航する事態につながった冬の悪天候を乗り越える必要がある。

フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると、27日に同社はすでに約800便の運航を延期しており、これは主要航空会社の中で最多だ。前日には、米東部の広範囲で降雪と厳しい寒さに見舞われ、全体の半数以上の便を欠航していた。

航空各社は冬の嵐「ファーン」で大打撃を受けている。27日の発表によれば、アメリカン航空は1億5000万-2億ドル(約229億-305億円)の減収要因になると見込む。今後さらに2日間の欠航が続く見通しだ。同社株は一時8.3%下落し、約2カ月ぶりの安値を付けた。

TDカウエンの航空アナリスト、トム・フィッツジェラルド氏がアメリカン航空の業績と見通しについて語る

最高財務責任者(CFO)のデボン・メイ氏はインタビューで「冬の嵐ファーンがなければ、市場の予想以上になるはずだった。ただ、この3日間ほどは、信じられないほど状況が厳しい」と述べた。

同社は、26年通期の調整後1株当たり利益を1.7-2.7ドルと予想し、市場予想(2.01ドル)より幅を持たせた見通しを示した。年間のフリーキャッシュフロー予想は20億ドル超とし、市場予想を上回った。

競合のユナイテッド航空ホールディングスやデルタ航空がここ数年、より高い利益率を維持してきたのに対し、メイ氏は、プレミアム需要の拡大や新しい旅行用クレジットカードの投入を通じて、その差を縮めていく見込みだと述べた。

同社の第4四半期の売上高は過去最高となる140億ドルで、通年でも過去最高の546億ドルだった。

最高経営責任者(CEO)のロバート・アイソム氏は発表資料で「アメリカン航空は、26年以降に大きな成長を遂げる準備を整えている」とし、「強固な基盤を築いてきた。顧客体験、路線網、機材、パートナーシップ、ロイヤルティープログラムへの投資を生かしていく」と述べた。

同社は、無料Wi-Fiの導入、客室の改良、ダラス・フォートワース国際空港の新ターミナルへの投資増強なども進めている。第1四半期の売上高は、前年比で7-10%の増加を見込んでいる。

一方で、こうした明るい見通しにもかかわらず、第4四半期決算はアナリスト予想を下回った。米政府機関の長期閉鎖の影響が3億2500万ドルの減収要因となった。調整後1株当たり利益は16セントで、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想(34セント)を下回った。

原題:American Air’s Rosy Outlook Undercut by Storm Cancellations (2)(抜粋)

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