人工衛星向け地上通信インフラを手がける米新興企業ノースウッドは、新たな資金調達ラウンドで1億ドル(約152億円)を確保した。ワシントン・ハーバー・パートナーズとアンドリーセン・ホロウィッツが資金調達を主導した。

ノースウッドの27日の発表によると、今回の資金は製造・生産能力の拡充に充て、短期間での実施が求められる宇宙ミッションの支援に活用するという。同社は企業価値を明らかにしていない。

カリフォルニア州南部に本拠を置くノースウッドは、フェーズドアレイアンテナと呼ばれる可動式地上通信装置を製造しており、衛星と地上との接続性を高める役割を担う。通信や防衛、気候観測など向けに衛星が大量に打ち上げられる一方で、それらの制御や通信に使う地上装置は老朽化が進んでいる。同社は元ディズニーチャンネル女優でプラチナ認定を受けたシンガー・ソングライターとしても知られるブリジット・メンドラー共同創業者が最高経営責任者(CEO)を務めている。

ノースウッドのメンドラーCEOのインタビュー

ワシントン・ハーバーの創業者、ミナ・ファルタスCEOは電子メールで「ノースウッドは、予想される衛星の増加に対応し得る地上局能力を、必要な速度と安全性をもって拡張できる唯一の実用的なアプローチを提供している」と述べた。

ノースウッドは2022年創業。今回の資金調達はアンドリーセン・ホロウィッツも参画した3000万ドルの資金調達から1年足らずで実施された。同社はまた、米宇宙軍から4980万ドルの契約を受注しており、衛星の打ち上げ支援や、軌道から離脱した衛星の回収を担う。

メンドラー氏は27日、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、ノースウッドがイーロン・マスク氏率いるスペースXを含む民間宇宙企業とも衛星ネットワーク支援を巡って協議していることを明らかにした。同氏は「民間・政府の両分野から非常に大きな関心が寄せられている。宇宙を巡る野心と挑戦は拡大し続けている」と語った。

原題:Actress-Turned-CEO Raises $100 Million for Space-Antenna Firm(抜粋)

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