「ゼロコロナ」政策を緩和した中国。一方で、感染者の実態がつかめなくなっている中、火葬場には列ができていて死者が増えている可能性があります。

こちらは、北京市郊外の火葬場。霊柩車が列をなしています。防護服を着た作業員たちによって、次々とひつぎが運び出され火葬されていました。

ロイター通信によりますと、この火葬場では17日にはおよそ30台の車が列を作りました。関係者は「『ゼロコロナ』政策の緩和の発表以降、死者が増えている」と話したということです。

こうしたなか国家衛生当局は北京できのう新たに、2人の死者が確認されたと発表しました。「ゼロコロナ」政策の緩和後死者の発表は初めてですが、火葬場の状態などから実際にはもっと多いとみられています。

「同一労働、同一賃金!」

一方、四川省成都市の病院では医学生らが待遇改善求めて抗議活動を行いました。

中国メディアによりますと、この病院で13日、臨床実習生の男子学生が突然倒れ、翌14日に死亡。病院側は死因を心臓の疾患によるものだと発表しましたが、この医学生がコロナに感染していた疑いがあったにも関わらず、働かされていたとする声も上がっています。