パレスチナ自治区ガザの暫定統治を監督する「平和評議会」の執行委員会メンバーに選ばれたブレア元英首相は、トランプ米政権が発足を目指す国際機関に常任で参加を望む諸国に対し、最低10億ドル(約1578億円)の資金拠出を要求する案から距離を置く姿勢を示した。

ブレア氏は、新たな機関の設立憲章草案に盛り込まれた拠出要求への支持を控えた。詳細が明らかになるにつれ、米国の同盟国やパートナー国が、トランプ氏のプロジェクトに反発する様子をうかがわせるものだ。

Photographer: Christopher Goodney/Bloomberg

ブレア氏の広報担当者は18日、参加国の決定に同氏が関与していないと説明し、資金拠出案を同氏が公に支持しないと示唆した。10億ドルの拠出要求に関する質問は、トランプ政権に向けるべきだとした。

事情に詳しい複数の関係者によると、トランプ氏がそのような条件を提示した結果、一部諸国は評議会への参加を拒否する可能性が高い。他の国々は参加には大筋で同意しても、常任国になるための支払いを断るかもしれない。トランプ氏がこの案にこだわれば、交渉で拠出を免除してもらうか、評議会を離脱するか、どちらかを選択することになろうと関係者は述べた。

カナダのカーニー首相は18日、評議会への参加には基本的に同意したが、拠出に関してはそうではないと発言した。

カナダ当局者は、同国政府は常任国になるために資金を拠出するつもりはなく、憲章草案はまだ検討段階だと語った。カナダはプロセスの具体化に内部から関与する狙いもあり、カーニー首相が参加の招待を受け入れる見通しを示唆しているという。

憲章草案の詳細は、ブルームバーグが17日に最初に伝えた。

原題:Blair Distances Himself From Trump’s $1 Billion Peace Board Fee(抜粋)

(カーニー首相の発言を追加して更新します)

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