北朝鮮はきょう午前、2発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。北朝鮮による弾道ミサイル発射は今年に入って35回目です。

弾道ミサイルは午前11時台にいずれも北朝鮮西岸付近から東方向に向けて発射され、最高高度はおよそ550キロ、飛翔距離はおよそ500キロだったということです。

いずれも日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下し、現時点で航空機や船舶等への被害は確認されていません。日本政府は国連安保理決議違反だとして強く抗議しました。

井野俊郎防衛副大臣
「北京の大使館ルートを通じて厳重に抗議し、強く非難をいたしました」

韓国の合同参謀本部は、「最近の北朝鮮のミサイル開発と関連する動向を考慮し、韓国とアメリカの情報当局が総合的に分析中」と説明しています。

これは北朝鮮が今月、金正恩総書記の現地指導のもと、高出力の固体燃料エンジンの燃焼実験に成功したと主張していることを指しているとみられます。