イランで物価高騰などに対するデモが拡大するなか、最高指導者のハメネイ師が演説し、デモ参加者について「自らの町を破壊し、アメリカの大統領を喜ばせようとしている」などと非難しました。

イランでは先月下旬、物価高騰や通貨の急落を背景にテヘランの商店主らによって始まったデモが各地へと広がっていて、収束の見通せない状況が続いています。

こうしたなか、ハメネイ師は9日、国営テレビを通じて演説し、国民に対して団結するよう求めました。

そのうえで、アメリカのトランプ大統領が軍事的措置を示唆したことを念頭に、デモの参加者は「自らの町を破壊し、アメリカの大統領を喜ばせようとしている」などと非難。「アメリカには多くの問題があり、自分の国の管理に注力するべきだ」とけん制しました。

アメリカに拠点を置く人権団体によりますと、抗議デモをめぐっては、これまでに参加者と治安当局の双方あわせて少なくとも60人以上が死亡し、2000人を超える人が拘束されたということで、緊迫した状況が続いています。

一方、トランプ大統領は…

アメリカ トランプ大統領
「イランは危機に瀕している。数週間前は考えられなかった都市が民衆に掌握されつつある」

トランプ氏は9日、このように述べ、「イランは、自国民をひどく扱った報いを受けている。信じられないようなことが起きている」としたうえで、イラン当局がデモ参加者を弾圧した場合は、「徹底的に打撃を与える」などと改めて警告しました。