(ブルームバーグ):米国がベネズエラのマドゥロ大統領を拘束・排除し、トランプ大統領がデンマーク自治領グリーンランドの支配権に野心を見せる中、フランスのマクロン大統領は8日、米国が国際法に違反し同盟国に背を向けていると非難した。
マクロン氏はパリで、フランス大使らの前で演説し、「米国は確固たる大国だが、一部の同盟国から次第に距離を置き、国際ルールから逸脱しつつある」と述べた。
トランプ氏は長く、自国の安全保障確保につながるとして、米国がグリーンランドを支配すべきだと主張してきた。デンマークのフレデリクセン首相は今週初め、米国がグリーンランドを攻撃すれば、それは北大西洋条約機構(NATO)の終わりを意味すると警告した。
トランプ氏がこのところ、グリーンランドの併合についてますます強硬な発言を繰り返していることから、欧州首脳らはデンマークの主権を尊重するよう求めている。
マクロン氏は「フランス人、そして欧州人は、もはや現実とはかけ離れた反植民地主義のレトリックにさらされるという、非常に驚くべき状況に陥っている。人々は日々、グリーンランドが侵略されるのではないか、カナダが米国51番目の州になる脅威にさらされるのではないか、台湾がさらに包囲されるのではないかと不安に思っている」と語った。
マクロン氏は演説の締めくくりで「新たな植民地主義や帝国主義、そして従属化や敗北主義を拒否する」と述べ、欧州が貿易で欧州製品を保護し、規制緩和を進めるよう改めて訴えた。
原題:French President Macron Slams US for Breaching International Law(抜粋)
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