(ブルームバーグ):人工知能(AI)チャットボット「Claude(クロード)」を手がける米スタートアップのアンソロピックは、新たな資金調達ラウンドを進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、調達予定額を含まない「プレマネー」の評価額3500億ドル(約54兆9000億円)で交渉を行っているという。
関係者の1人は匿名で、アンソロピックは今回のラウンドで100億ドルの調達を目指していると語った。関係者らによると、シンガポール政府系ファンドのGICとヘッジファンドのコーチュー・マネジメントが調達を主導する計画だ。調達額は変更される可能性があるという。
ブルームバーグ・ニュースが既報の通り、マイクロソフトとエヌビディアも今回のラウンドに参加する見込みだ。両社は合わせて最大150億ドルをアンソロピックに投資すると表明している。
アンソロピックとGICはコメントを控え、コーチューの担当者はコメント要請に応じなかった。新たな資金調達ラウンドの詳細については米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。
予定評価額での資金調達が実現すれば、アンソロピックの価値は大幅に跳ね上がる。同社は昨年9月に130億ドルを調達。この時の資金調達を含めた「ポストマネー」の評価額は1830億ドルとなり、世界最大級のスタートアップの地位を固めていた。
2021年にオープンAIの元社員らによって設立されたアンソロピックは、安全性を重視し、信頼できるAI企業との評価を受けている。オープンAIと同様、高度なAIシステムの構築と普及を支えるため、半導体やデータセンターへの投資を拡大している。
チャットボットChatGPTを展開するOpenAIは昨年、セカンダリー取引で5000億ドルの評価を受けた。また、7500億ドルの評価額での数百億ドル規模の資金調達を投資家と協議しているとも報じられている。
原題:Anthropic Raising $10 Billion at $350 Billion Valuation (1)(抜粋)
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