トランプ米大統領が、長年抱いてきたグリーンランドの支配権獲得の野心を再燃させている。だが、結果に賭けるトレーダーらは、今年中の実現には懐疑的だ。一方で、トランプ氏の任期終了までに何らかの形で獲得される可能性は高いと見ている。

暗号資産ベースの予測プラットフォーム「ポリマーケット」では、トランプ氏が今年末までにグリーンランドを米国の主権下に置くかどうかが、賭けの対象となっている。最近ポリマーケットで最も人気のある市場の一つだ。7日の時点のオッズ(賭け率)は14%で、昨年12月下旬から200万ドル(約3億1300万円)以上が取引された。

別のプラットフォーム「カルシ」では、一部のトレーダーがより長期的な問題に注目している。2029年までのトランプ氏の任期のどこかで、米国がグリーンランドの少なくとも一部を獲得するか否かだ。この市場では、可能性は43%と織り込まれているが、取引量ははるかに少なく、過去1年間で約64万4000ドルが取引されている。

カルシで最も人気のあるグリーンランド関連市場は、トランプ氏が軍事的占領ではなく同島の一部を購入する可能性を問うもので、昨年年末以降200万ドル超の取引高を記録している。オッズは7日、40%に急騰した。米国がベネズエラのマドゥロ大統領を捕らえた時点では16%だった。

予測市場では、トレーダーが「イエス」または「ノー」の株式を購入し、スポーツの試合や経済予測からイエスの再臨まで、現実世界の出来事の結果を追跡する。こうした金融商品の売買量によって、各結果のインプライド確率、ひいてはその時点での価格が決定される。

グリーンランドを巡るオッズのばらつきは、トレーダーが短期的な動きを疑いながらも、より長い時間軸では、不確実ながらも高い確率を織り込んでいることを示している。プラットフォーム側は、こうした予測市場のデータが、市場センチメントの指標として活用でき、伝統的な市場やニュースソースからは得られない、貴重な取引シグナルを発見する手がかりになると主張している。

ただし、グリーンランドの問題を巡っては、取得が全部または一部なのかや、取得する場合の時期や手段といった、投機の対象となる質問が多様なため、結果がばらつき、包括的な洞察を得にくくしている。

ポリマーケットでは、今月米軍がベネズエラに侵攻するかどうかを追う市場が大きな議論を呼んだ。

ホワイトハウスは今週、グリーンランド取得目標達成に向けた複数の方法を検討中だと表明し、デンマークや北大西洋条約機構(NATO)加盟国との緊張が高まっている。欧州首脳は共同声明を発表し、グリーンランドとデンマーク双方の領土保全を尊重すべきだとトランプ氏に警告した。

原題:Trump’s Greenland Bid Faces Long Odds in Prediction Markets(抜粋)

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