ルビオ米国務長官は4日、マドゥロ大統領の追放後に発足したベネズエラの新指導部から米国が望む対応を引き出すため、同国産原油を対象とした制裁措置をてこに圧力を強める考えを示した。

トランプ大統領は3日にベネズエラを「運営する」と表明したが、依然として権力を維持しているマドゥロ政権幹部に対して、米国がどう対処するのかを巡り不透明感が広がっている。

ベネズエラはイラン、イスラム教シーア派組織ヒズボラ、キューバとの関係を断つとともに、麻薬取引を停止し、同国の石油産業が米国の敵対勢力の利益にならないよう確保しなければならないとルビオ氏は語った。

「現在、制裁対象の石油輸送を巡る封鎖が行われている。海上に船があれば、その船舶は米国の制裁下にある。われわれは裁判所命令を取得し、それを押収する」と、ルビオ氏はCBSの番組「フェイス・ザ・ネーション」で述べた。これは、ベネズエラに変化を迫る上で米国にとって「極めて大きな交渉カード」になるとも語った。

トランプ大統領は、マドゥロ夫妻の身柄拘束に伴う会見で、ベネズエラの石油産業再建に向け、米国の石油会社が数十億ドルを投じることになるとの見方を示唆していた。

ルビオ氏は、重質原油の世界的な不足が、そうした移行を後押しする可能性があると述べた。

「ここ数日、米国の石油会社とは話していないが、西側企業から強い関心が示されるのはほぼ確実だ」と、ルビオ氏はABCの番組「ディス・ウィーク」で発言。「ロシア、中国以外の企業が強い関心を示すだろう。米国のメキシコ湾岸にある製油所は、この重質原油を精製する能力で最高水準にある」と述べた。

一方、トランプ氏が米国はロドリゲス暫定大統領と協力して移行を進めると述べていたが、ルビオ氏はベネズエラの当面の進路について詳しい言及を避けた。

民主化への移行の一環としてベネズエラがいつ選挙を実施するのかとCBSの番組で質問されると、「こうしたことには時間がかかる。プロセスがある」と述べるにとどめた。その上で、「われわれは当面、彼らが何を発言するのかではなく、実際に何をするのかを評価する。今後の行動を見る」と続けた。

一方、トランプ氏はアトランティック誌に対し、ロドリゲス氏に警告を発する中で、ベネズエラでは一定の再建が必要になるとの認識を示した。「彼女(ロドリゲス氏)が正しい行動を取らなければ、非常に大きな代償を払うことになる。おそらくマドゥロ氏よりも大きい」と述べた。

ルビオ氏はまた、ベネズエラの石油産業こそが強い経済の鍵だと指摘した。

「ベネズエラの石油収入は国民に届かず、すべてが上層部の人間に盗まれている。だからこそ、われわれは封鎖を行っている」とCBSの番組で指摘。

封鎖措置は「第一に米国の国益を前進させるだけでなく、ベネズエラ国民にとってより良い未来につながる変化が確認できるまで」維持されると述べた。

また、地域に展開している米軍は「麻薬を運ぶ船舶だけでなく、出入りする制裁対象の船舶を阻止し、政権の収入源となっている仕組みの一部を事実上麻痺(まひ)させる能力を備えている」とも語った。

記者会見で発言するルビオ長官(中央)

原題:Rubio Says Oil ‘Quarantine’ Gives US Leverage Over Venezuela (1)(抜粋)

--取材協力:Gabriella Borter、Jennifer A Dlouhy、Kasia Klimasinska.

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