(ブルームバーグ):29日の債券相場は上昇が予想される。夜間取引で先物が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行する見通し。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは、債券相場は上昇しそうだとし、前週末に発表された来年度国債発行計画で長期や超長期債の「需給が改善に向かいそうで需給面からのサポートも引き続きある」と述べた。
同時に、日本銀行が利上げを決めた今月開催の金融政策決定会合における「主な意見」に対する警戒感はあるとした。
藤原氏の新発10年国債利回りの予想レンジは2.015-2.045%(26日は2.04%で終了)、先物中心限月3月物は132円65銭-132円95銭(同132円70銭)。
先物夜間取引で3月物は26日の日中取引終値比11銭高の132円81銭で終了した。26日の米10年国債利回りは前営業日比ほぼ横ばいの4.13%程度で引けた。

日銀決定会合の「主な意見」
日銀は29日、金融政策決定会合(18、19日開催)における主な意見を発表する。同会合では1月会合以来の利上げを全員一致で決定し、政策金利は0.75%と30年ぶりの高水準となった。利上げに前向きな意見が多く、タカ派的な内容になる可能性が高く、債券相場の重しになりそうだ。
三菱モルガンの藤原氏は、日銀会合声明文の中に基調的な物価についてタカ派的との解釈が可能な部分がいくつか見られたとし、「物価に対してタカ派的な意見が多く掲載されれば売り材料になりそうだ」との見方を示した。
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