(ブルームバーグ):米カリフォルニア州南部を激しい冬の嵐が直撃している。同州のニューサム知事はロサンゼルスとその周辺地域について、非常事態を宣言した。
沿岸部の地域は、わずか数日で数カ月分に相当する降雨に見舞われる恐れがある。山火事で焼失した地域では土砂災害のリスクが高まっている。
米気象予報センター(WPC)は24日、「人命と財産が重大な危険にさらされている」と警告し、「深刻で広範囲にわたる鉄砲水」が発生し得るとの予報を出した。
この記録的な嵐は26日まで地域に影響が及ぶ見通しで、ロサンゼルス郡とオレンジ郡の峡谷沿いで一部避難が行われたほか、道路閉鎖や高速道路の冠水、航空便の遅延を引き起こしている。
ロサンゼルス郡保安局クレセンタバレー署は、ハイウエーの一部が危険な状況のため24日朝に閉鎖されたとX(旧ツイッター)に投稿。
ロサンゼルス水道電力局は、供給区域で降雨によるがれきの影響で24日朝の時点で約1万700件の停電があったと声明で発表。電力会社サザン・カリフォルニア・エジソンも、嵐の影響で停電が一部で発生していると報告した。
ニューサム知事の声明によると、カリフォルニア州は危険な冬の嵐から地域を守るため、消防車55台と急流救助チーム10隊の待機など緊急対応に備えている。
原題:Southern California in ‘Great Danger’ From Christmas Floods (3)(抜粋)
--取材協力:Robin Paxton、Derek Wallbank.
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