日本銀行の植田総裁は講演で「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と述べ、利上げを続ける姿勢を改めて示しました。
日銀は今月18日と19日に開いた金融政策決定会合で、政策金利を0.5%から0.75%に引き上げることを決めました。
日本銀行 植田和男 総裁
「経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えています」
植田総裁は経団連での講演で、今後も利上げを続ける方針を改めて示したうえで、「緩和の度合いを適切に調整していくことは、企業が安心してビジネスを行う土台となる、息の長い成長につながる」と強調しました。
日銀が利上げの判断として重視した来年の春闘については「企業の積極的な賃金設定行動が途切れるリスクは低い」との評価を示し、「将来を見据えた人への投資や設備投資が、これまで以上に強く求められる局面を迎えている」と話しました。
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