高市早苗首相は25日、来年の早い時期の訪米に意欲を示した。米国とは首脳間も含め、さまざまなレベルで緊密に意思疎通を続けているとした。内外情勢調査会の会合で語った。

首相は日米関係に関し、トランプ大統領と「できるだけ早期にお目にかかりたいなということで今調整している」と述べた。国会日程の関係もあるとしつつ、「来年の割と早い時期かなと想像はしている」とした。

高市早苗首相

発言に先立つ24日、共同通信は来年3月後半に高市首相が初訪米し、トランプ大統領と会談する日程を日本政府が米側に打診したことが分かったと報じている。

4月にはトランプ大統領が訪中を予定している。台湾有事を巡る国会答弁を契機に日中関係が悪化する中、首相としては早期に大統領と直接会談し、米政府に日本側の立場を説明する狙いがあるとみられる。

日中関係に関しては、戦略的な互恵関係を包括的に推進し、建設的かつ安定的な関係を構築するとの方針は、首相に就任して以来一貫しているとした。中国とは懸念事項や課題があるからこそ、「あらゆるレベルで意思疎通が重要」と強調。その上で、日本の国益、名誉、国民の命を守るとの観点から「適切に対応する」と述べた。

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