三村淳財務官は22日、先週の日本銀行による利上げ後に円安が進んでいることを受け、「一方向で急激な動きが見られるので憂慮している」と述べた。その上で、「行き過ぎた動きには適切な対応を取りたい」と強調した。

財務省内で記者団に語った。

日銀は19日の会合で政策金利を0.75%に引き上げた。一方、植田和男総裁は同日の会見で、政策正常化への意欲を強調しつつも、市場が注目していた次回利上げの時期や、景気を刺激も抑制もしない中立金利の水準については明言を避けた。市場での利上げ継続への期待が後退し、円売りが優勢となっている。

22日朝の外国為替市場で円は対ドルで157円台後半と約1カ月ぶりの安値圏で推移している。三村財務官のけん制発言への反応は限定的だった。

片山さつき財務相も19日夜、日銀の政策決定後に円安が進んだことを受け、「この半日、数時間は一方的で急激な動きがあるので憂慮している」と市場をけん制。「行き過ぎた動きに対しては適切に対応を取っていく」との姿勢を示していた。

三村淳財務官

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--取材協力:間一生.

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