米西海岸のサンフランシスコで20日、広範囲で停電が発生し、多数の住宅や事業所が暗闇に包まれた。繁忙期のホリデーシーズンの買い物期間中に店舗が閉鎖され、公共交通機関にも混乱が生じた。

電力会社パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(PG&E)はX(旧ツイッター)に投稿した発表文で、停電により約13万人の顧客に影響があり、救急対応機関や市当局と連携して対応していると明らかにした。

「送電網は安定しており、現時点で追加の顧客停電は見込んでいない」とコメント。さらに、「まだ確定はできないものの」、20日のうちに電力を復旧できる可能性に向けて作業を進めていると説明した。

現地紙サンフランシスコ・クロニクルによれば、一連の停電は午前に市西部で始まり、日中を通じて市内全域に広がった。同紙は地元消防当局の話として、PG&Eの変電所内部で発生した火災が、少なくとも一部の停電の原因だったと報じた。

停電により地域の公共交通機関や信号機に広範な混乱が生じた。ベイエリア高速鉄道(BART)は自社ウェブサイトで、市中心部の一部の駅を列車が通過していると明らかにした。サンフランシスコのルーリー市長は「今夜、移動の必要がなければ、道路に出ず、屋内にとどまってほしい」と、Xへの投稿で呼びかけた。

原題:San Francisco Sees Widespread Power Outages Affecting 130,000(抜粋)

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