サッカー界のスター、リオネル・メッシ選手のインドツアーは13日、混乱の中で幕を開けた。西ベンガル州コルカタのスタジアムでのイベント開始後間もなくメッシ選手が会場を後にしたため、怒ったファンがピッチに乱入した。

ヒンドゥスタン・タイムズによると、混乱が広がる兆しが見られたためメッシ選手は急きょ退去し、収容人数12万人のソルトレーク・スタジアムに詰めかけたサッカーファンがボトルを投げたり、椅子を壊したりする騒ぎとなった。

メッシ選手のインド訪問は14年ぶり。この後、ハイデラバードとムンバイ、ニューデリーでもイベントが予定されている。ツアーのチケットはほぼ完売している。

インドで最も人気あるスポーツはクリケットだが、サッカーファンも増えつつある。特に西ベンガル州、ケララ州、北東部などの若者の間で人気が高まっている。

西ベンガル州のバナジー州首相はX(旧ツイッター)に、「非常に動揺」しており、「管理の不備にショックを受けている」と投稿。今回の騒動の調査委員会を設置し、責任の所在を明らかにするとともに今後のイベントの安全対策を検討すると述べた。

世界最多の人口を抱えるインドでは、群衆管理の不手際から、祭礼や政治集会など大規模な集会で将棋倒しによる死者が相次いでいる。

原題:Messi’s India Tour Kicks Off in Chaos as Angry Fans Storm Pitch(抜粋)

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