(ブルームバーグ):週末に話題になったニュースをお届けします。一日を始めるにあたって押さえておきたい5本はこちら。
「ハヌカ」初日
シドニーのボンダイビーチで14日夕、武装した複数の人物が発砲し、銃撃犯1人を含む16人が死亡した。ユダヤ教の祝祭「ハヌカ」の初日を祝うために集まっていた人々を狙った、オーストラリアで最悪級のテロリスト攻撃となった。アルバニージー首相は深夜の記者会見で、『国家を揺るがす邪悪な反ユダヤ主義によるテロ行為』と非難し、反ユダヤ主義を徹底的に取り締まる方針を示した。オーストラリアのユダヤ人人口は世界で10番目に多い。2023年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを急襲し、パレスチナ自治区ガザでの戦争が始まって以来、オーストラリアでは複数のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)やユダヤ系ビジネスの拠点、住宅が攻撃の標的とされてきた。
高揚感続くか
ChatGPTの登場で世界が人工知能(AI)への高揚感に包まれてから3年、投資マネーはAIに流入し続けているが、良い時代がいつまで続くのか懐疑的な声も増えている。最近の株式市場ではエヌビディアの下落や、AI関連の支出増大を発表したオラクルの急落などがあった。投資家はバブルがはじける前にAI関連投資を抑えるか、それとも技術革新に賭けるかを議論している。キャロダイン・キャピタル・マネジメントのジム・モロー最高経営責任者(CEO)は「今が見極めの時期だ」と語る。AI開発のコストや、消費者がそのサービスに本当に金を払うかは、市場の将来に大きな影響を与える。
ウクライナの譲歩
ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアによる将来的な侵攻を防ぐ手段として、北大西洋条約機構(NATO)加盟という長期目標に代わる形で、米欧による安全保障を受け入れる可能性を示唆した。米国や欧州の一部の国がNATO加盟に慎重姿勢を示しているほか、米国が戦争終結に向けた取り組みを進めていることを受け、ゼレンスキー大統領は米国との安全保障に関する合意がNATO第5条のように機能し得るとの認識を記者団に表明。欧州やカナダ、日本などによる保証も「ロシアによる今後の侵略」を防ぐ可能性があると述べた。「これは既にわれわれの側からの譲歩だ」と語った。
最終的に独立維持
米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は、次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に自身が選ばれた場合は、トランプ大統領の政策的見解を考慮するだろうと述べた。同時に、政策金利に関するFRBの判断においては独立性が保たれるとの見解を示した。同氏は米CBSの番組で、トランプ大統領には「われわれが取るべき対応に関して非常に強く、しっかりとした考えがある」と発言。「しかし最終的には、FRBの仕事は独立性を維持した上で、理事会や連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーと協力し、金利水準について合意形成を図ることだ」と述べた。
米国は「報復」へ
シリアで米軍兵士2人と通訳1人が武装組織「イスラム国(IS)」に攻撃されて死亡した事件について、トランプ米大統領は「厳しい報復」を予告した。報復の内容については具体的に説明していない。この攻撃では米国人3人も負傷した。米中央軍によると、待ち伏せ攻撃を仕掛けた単独犯のIS戦闘員は殺害された。攻撃はシャラア暫定大統領の支配地域外にあるパルミラ市で発生し、兵士らは対テロ作戦に従事していたと国防総省報道官は説明した。
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