米首都ワシントン近郊のダレス国際空港を出発した羽田行きのユナイテッド航空803便が13日、離陸直後にエンジンの出力を失い、同空港に引き返した。搭乗していたのは乗客275人と乗員15人で、負傷者は報告されていない。

米連邦航空局(FAA)によると、同便(ボーイング777-200ER型機)は米東部時間13日午後1時20分(日本時間14日午前3時20分)頃、離陸時にエンジン不具合が発生。その後引き返し、ダレス国際空港に無事着陸した。FAAは調査を行うとしている。

ダフィー運輸長官はソーシャルメディア「X」への投稿で、エンジンカバーの一部が破損して発火し、地上で火災を引き起こしたと述べた。

Photographer: Houman David Hemmati/AFP/Getty Images

ユナイテッドの広報担当者はメールで、2基あるエンジンのうち1基で出力が低下し、これに対処するため引き返したと説明。同便について、13日中に別の機材を充てる予定だとした。

航空追跡サイト、フライトトレーダー24・ドット・コムのデータによると、同機は離陸して約5分後に南方向へ急旋回し、その後しばらくワシントン南方を旋回して、ダレス国際空港に戻った。飛行時間は約45分だった。

フライト追跡サイトやFAAの登録情報によれば、この機体は1998年11月に運航を開始した。

原題:United Flight to Tokyo Returns to Dulles After Engine Fails (1)(抜粋)

(4段落目以降にユナイテッドのコメントなどを追加して更新します)

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