中国は13日、日中戦争中の南京での虐殺事件の犠牲者を追悼する式典を開き、日本の軍国主義復活に警戒感を示した。日中関係が緊張する中、中国共産党指導部メンバーは日本の高市早苗首相への直接的な批判は避けつつも、日本をけん制した。

式典で演説した中国共産党政治局委員の石泰峰氏は、1937年12月の旧日本軍による南京占領時の惨状を振り返り、「共産党の指導の下で中国は侵略者を打ち破り、偉大な国家となった」と述べた。

石氏はまた、「軍国主義」を復活させて戦後の国際秩序を損なういかなる試みも失敗に終わると指摘。高市首相の名前には言及しなかったものの、高市氏の防衛力強化方針が、過去の軍国主義政策を復活させる意図を反映しているとする中国側の見方を示唆しているとみられる。

「軍国主義を復活させ、戦後の国際秩序に挑戦し、世界の平和と安定を損なういかなる試みも、必ず失敗に終わるということを歴史は証明してきた。今後も引き続き証明するだろう」と石氏は約8000人が集まった式典で語った。

石氏の発言とは対照的に、昨年の式典での政治局委員の演説は、中国と日本が互いに脅威とならない「パートナー」だと位置づけていた。この違いは、台湾有事を巡る高市首相の国会答弁以降の両国関係の悪化を映している。

今年は第2次世界大戦終結80年の節目に当たり、中国は9月に日中戦争勝利を記念する大規模軍事パレードを開催した。

原題:China Warns Against Japanese Militarism at Massacre Memorial(抜粋)

--取材協力:Tian Ying.

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