ミャンマーでは今月末から軍政主導の総選挙が行われますが、軍に拘束されている民主派指導者アウン・サン・スー・チー氏の次男が来日し、「不当な選挙を拒否し、民主主義と自由の回復を」と訴えました。

スー・チー氏の次男 キム・エアリス氏
「母が生きている間に再会できることを願っています」

今年80歳を迎えたアウン・サン・スー・チー氏は、2021年のクーデター後、軍に拘束され、詳しい消息は明らかになっていません。

健康状態も懸念される中、都内で講演した次男のキム・エアリス氏はスー・チー氏の早期解放を求め、「たとえ解放が難しくても、せめて自宅軟禁となり、家族と連絡が取れるようになれば」と訴えかけました。

ミャンマーでは今月28日から軍政主導での総選挙が実施されますが、軍は民主派政党を排除し、支配を正当化する狙いです。

こうした状況にエアリス氏は「さらなる暴力と苦しみがもたらされる」と指摘し、国際社会にミャンマーの現状への広い関心と支援を呼びかけました。