旧日本軍が非戦闘員を殺害した「南京事件」から88年となるのを前に、中国外務省の報道官は「日本側は歴史を深く反省し、真剣に教訓をくみ取り、軍国主義と完全に決別するよう求める」と強調しました。

中国外務省の郭嘉昆報道官は12日の会見で、「南京事件」について、「30万人の中国人が虐殺され、人類史上最も暗黒の1ページである」と主張。「今年は抗日戦争勝利80年であり、中華民族の偉大な復興は止めることができない」と強調したうえで、次のようにくぎを刺しました。

中国外務省 郭嘉昆 報道官
「我々は日本側に対し、歴史を深く反省し、真剣に教訓をくみ取り、軍国主義と完全に決別し、実際の行動をもって有毒な残滓を取り除くよう強く促す」

また、高市総理の発言を念頭に、「外部勢力が中国の台湾地区に干渉することを決して許さず、日本の軍国主義が再燃することを決して許さない」とけん制。

「中国は他の国とともに、第二次世界大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序をともに守っていく」と述べ、歴史問題について他国と協調して日本に対抗していく姿勢を示しました。